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デザインの外注と内製の分かれ目|判断を分ける5つの数字

チラシもバナーも採用ページも、これまでは制作会社に出していた。ただ、依頼するたびに数万円から数十万円がかかり、修正のたびに数日待つ。「これくらい社内でできないものか」── デザインの内製化を考え始めるきっかけは、たいていこの感覚です。

一方で、実際に内製に踏み切った会社が数年後に外注へ戻す、という話も珍しくありません。担当者に負荷が集中して回らなくなった、品質が保てず結局作り直した、担当者が退職して誰も引き継げなかった。

この記事では、デザインを外注し続けるか内製に切り替えるかの分かれ目を、5つの数字で整理します。「どちらが優れているか」という議論はしません。会社の状況によって答えが変わる問いだからです。代わりに、自社の数字を当てはめれば結論が出る形にします。

デジタルハリウッドSTUDIO千葉 by lanitech(運営:lanitech合同会社)では、千葉県内の企業から社内人材の育成についてご相談をいただきます。その場で最初にお伺いするのが、これから挙げる数字です。

先に結論 ── 判断を分ける5つの数字

細かい議論に入る前に、判断軸を提示します。

# 見る数字 内製に傾く目安 外注に傾く目安
1 年間の制作件数 多い(毎週何かを作っている) 少ない(年に数回)
2 1件あたりの難易度のばらつき 似た形の繰り返しが多い 毎回まったく違うものを作る
3 修正の往復回数 多い(社内調整が入る) 少ない(一度で決まる)
4 納期の切迫度 短い(明日欲しいが頻発する) 余裕がある(数週間先の納品)
5 担当できる人の在籍見込み 数年単位で在籍しそう 離職・異動の可能性が高い

この5つのうち、3つ以上が内製側に振れているなら、内製化を検討する価値があります。逆に3つ以上が外注側なら、内製化は費用も労力も見合いません。以下、それぞれを詳しく見ていきます。

数字1|年間の制作件数を数える

最初にやることは、去年1年間に何を何件作ったかの棚卸しです。感覚ではなく、実際に数えてください。請求書や発注履歴を遡れば出てきます。

数え方の例を挙げます。

種類 年間件数の記入欄 1件あたりの外注費の目安
SNS用バナー・投稿画像    
チラシ・DM    
展示会用パネル・のぼり    
Webサイトの更新・LP    
採用関連(求人票・説明会資料)    
社内資料・提案書のデザイン    
動画(商品紹介・社内向け)    

ここで多くの会社が驚くのは、外注していない「作っているもの」の多さです。営業がパワーポイントで作った提案書、総務がワードで作った掲示物、採用担当が自作した説明会資料。これらは外注費としては計上されていませんが、誰かの時間を使って作られています。

内製化の議論をするときは、この隠れた制作を数に入れてください。外注費だけを見ると内製化のメリットは小さく見えますが、社内で非効率に作られているものを含めると、話がまったく変わります。むしろ内製化の効果は、外注費の削減より「社内で下手に作られていたものが、まともになる」ところに出ることが多い。

数字2|似た形の繰り返しがどれだけあるか

内製が効くのは、型が決まっていて、中身だけが変わる制作です。毎月のセール告知バナー、季節ごとのDM、展示会ごとのパネル。一度テンプレートを作れば、あとは差し替えで回ります。

逆に、内製に向かないのは次のようなものです。

  • 会社の顔になるもの ── コーポレートサイトのリニューアル、ロゴ、会社案内。数年に一度で、品質の要求水準が高い
  • 専門技術が必要なもの ── 撮影を伴う本格的な映像、複雑な機能を持つWebシステム
  • 大量かつ短期 ── 展示会前に100点を1週間で、といった物量勝負

ですから、現実的な着地は「全部内製」でも「全部外注」でもなく、繰り返しものを内製に引き取り、勝負どころは外注に残すという切り分けです。そしてこの切り分けができるようになること自体が、内製化の最大の効果かもしれません。社内に分かる人がいないと、そもそも「どれが繰り返しもので、どれが勝負どころか」の判断ができないからです。

数字3|修正の往復が何回発生しているか

外注のコストは、見積金額だけではありません。やり取りにかかる社内の時間が乗ります。

1件のバナーを外注する場合の流れを分解してみます。

工程 社内の作業 所要時間の目安
依頼 要件をまとめてメールを書く 30分
初稿確認 受け取り、社内で回覧、意見を集約 60分+待ち時間
修正依頼 指摘を言語化して返す 30分
再確認 再度回覧 30分+待ち時間
校了 最終確認と納品受け取り 20分

作業時間だけで約3時間、これに待ち時間が数日入ります。修正が2往復、3往復と増えると、この時間は倍々で増えていきます。

修正が多い原因は、外注先の腕ではなく、社内の意思決定にあることがほとんどです。依頼時点で決まっていないことが多いから、初稿を見てから意見が出る。社長が最後に見て方針が変わる。この構造は、内製にしても解消しません。ただし内製なら、修正の1往復が数日ではなく数十分で回るようになります。

つまり、修正が多い会社ほど内製の効果が大きいということです。「うちは注文が多いから外注先に申し訳ない」と感じている会社は、内製化の適性がある会社でもあります。

数字4|納期の切迫度

「明日の朝までに欲しい」が月に何回あるか。これも数えてください。

急ぎの依頼は、外注では特急料金がかかるか、そもそも受けてもらえません。この頻度が高い会社は、内製化の価値が高くなります。

ただし注意が必要です。「急ぎが多い」ことを内製化で解決すると、急ぎが減らないまま担当者に負荷が集中します。本来は業務プロセス側の問題であることが多く、内製化はその症状を隠すだけになりかねません。

内製化を進めるなら、同時に「どのくらい前に依頼を出すか」の社内ルールを決めるべきです。社内の担当者だからといって当日依頼を受け続けると、その人は数か月で疲弊します。

数字5|その人が何年在籍しそうか

これが、いちばん軽視されて、いちばん痛い目を見る項目です。

内製化とは、突き詰めれば特定の個人にスキルを蓄積させることです。その人が抜ければ、投資した費用と時間も一緒に抜けます。

ですから、内製化の判断には次の問いが含まれます。

  • スキルを身につけた社員に、社内で活躍の場を用意できるか
  • 処遇に反映できるか。反映できないなら、転職の動機を自社で作ることになる
  • 1人ではなく2人に学ばせて、属人化を避けられるか
  • 作ったデータとテンプレートを、個人のPCではなく社内で共有管理できるか

四つめは地味ですが決定的です。制作データが担当者のパソコンにしかない状態で退職されると、テンプレートすら引き継げません。フォルダ構成とファイル命名のルールを最初に決めておくだけで、リスクは大きく下がります。

コストを並べて比べる ── ただし単純比較はできない

「外注費より研修費のほうが安いから内製化する」という計算は、実は成立しません。比較する対象がずれているからです。

外注のコスト 内製のコスト
1件あたりの制作費 研修費(初期に一度)
依頼・確認にかかる社内工数 制作にかかる社内工数(毎回)
特急料金 ソフトウェアのライセンス費(継続)
ー 担当者が本来業務に使えなくなる時間
ー 品質が安定するまでの試行錯誤

右列の下2つが、見積書に出てこないコストです。とくに「担当者が本来業務に使えなくなる時間」は、内製化の議論から抜け落ちがちです。営業担当がバナーを作っている時間は、営業をしていない時間でもあります。

ですから、内製化の効果を測るなら、金額ではなく「意思決定から成果物までのリードタイム」で見るほうが実態に合います。外注で5営業日かかっていたものが社内で1日になった。この差が事業にとってどれだけの価値かを、経営として評価する。この形なら議論が噛み合います。

学習にかかる期間の現実

内製化を決めたとして、担当者がどのくらいで戦力になるのか。ここは正直に書きます。

期間 できるようになること
1か月 ツールの基本操作。既存デザインの模写と文字差し替え
2〜3か月 指示があれば、既存デザインの派生物を作れる
4〜5か月 目的を伝えられれば、たたき台を自力で起こせる
6か月 繰り返しものを一人で完結。外注していた一部を引き取れる
1〜2年 デザインの意図を説明でき、外注先の管理もできる

半年で一人前のデザイナーにはなりません。これは断言しておきます。半年で到達するのは「繰り返しものを自分で作れて、勝負どころは外注先と対等に話せる人」です。

この期待値のズレが、内製化の失敗の最大の原因です。半年後に「まだコーポレートサイトのリニューアルは任せられないのか」となると、投資が失敗と評価されます。最初から「引き取る範囲はここまで」と決めておけば、同じ結果でも成功と評価されます。

内製化しないほうがいい会社、うちを選ばなくていい場合

ここまで内製化の判断軸を書いてきましたが、やめておいたほうがいい場合を明記します。

制作件数が年に数回しかない会社は、内製化する必要がありません。研修費と学習時間を投じても、使う機会が少なすぎて技術が定着しません。外注し続けるほうが安く、品質も安定します。

担当者を1人しか出せない会社も、慎重になるべきです。その1人が抜けたときに元に戻るだけでなく、外注先との関係も一度切れているため、以前より悪い状態になります。

「コスト削減」だけが目的の会社も、期待どおりにはなりません。前述のとおり、内製化の効果はリードタイムの短縮と社内の判断力の向上に出ます。金額だけを見ると、初年度はほぼ確実に赤字です。

そして、当校を選ばなくていい場面も書いておきます。

  • 特定ツールの操作だけを覚えたい ── デザインツールのオンライン教材や、ベンダー公式のトレーニングのほうが安く早い場合があります。半年のカリキュラムは過剰です。
  • すぐに人手が必要 ── 学習には時間がかかります。3か月後に人手が要るなら、採用か業務委託のほうが確実です。
  • 完全オンラインで済ませたい ── 当校は千葉市中央区の教室に通っていただく設計です。対面で質問できることに価値を感じないなら、オンライン専業のサービスが合います。
  • 公共職業訓練(ハローワーク)や教育訓練給付の枠で考えたい ── 採用前提で離職中の方を育てるなら公共職業訓練、個人の学び直しなら教育訓練給付が選択肢になります。制度の対象講座は制度側の指定によって決まりますので、ハローワークでご確認ください。当校の制度対応は給付金・支援制度のページに整理しています(2026年9月時点)。
  • 独学で進められている ── すでに社内で手を動かせている人がいるなら、その人に時間を与えるほうが費用対効果は高いはずです。

テンプレートツールで足りる範囲、足りない範囲

「わざわざ半年学ばなくても、テンプレートが用意されたデザインツールで足りるのでは」── もっともな疑問です。実際、足りる範囲は確かにあります。

やりたいこと テンプレートツールで足りるか 理由
SNSの定型投稿画像 足りることが多い サイズと型が決まっており、差し替えで回る
社内掲示・簡単な案内 足りる 要求水準が高くない
展示会のパネル 条件つきで足りる 印刷データの入稿要件を満たせるかが分かれ目
ブランドの世界観を作る 足りない テンプレートは他社と重なる。差別化にならない
他社と違う構成のLP 足りない 型から外れた瞬間に判断ができなくなる
外注先の成果物を評価する 足りない 作る力と見る力は別だが、下地がないと見る力も育たない

ツールの是非ではなく、「型の中で作るのか、型を作るのか」が分かれ目です。テンプレートツールは型の中で速く作るための道具であって、自社の型を設計する道具ではありません。

そして、内製化で本当に価値が出るのは後者です。自社のバナーはどの色を使うのか、書体は何にするのか、写真の扱いはどうするのか。この基準を一度決めてしまえば、あとは誰が作ってもある程度そろいます。基準がないまま各部署が思い思いに作ると、テンプレートツールを導入しても、社内の制作物はばらばらのままです。

当校では法人向けにテンプレートツールの活用に絞った法人向け講座もご用意しています。まずは型の中で回すところから始めたい、という段階であれば、半年のコースより先にこちらをご検討いただくほうが合理的な場合があります。

誰が品質の基準を決めるのか

内製化を始めた会社が最初につまずくのが、この点です。外注していたときは、制作会社が暗黙のうちに品質の下限を担保していました。社内に引き取った瞬間、その下限がなくなります。

起きるのは、こういうことです。担当者がバナーを作る。上司が見て「なんかダサい」と言う。担当者は何を直せばいいか分からない。上司も説明できない。修正が延々と続き、結局外注に戻す。

これを避けるには、言語化された基準を先に作るしかありません。最低限、次の4つを決めておいてください。

  • 色 ── 使う色を3〜4色に決め、色番号で記録する
  • 書体 ── 見出し用と本文用を決める。ライセンスの範囲も確認する
  • 写真の扱い ── 自社で撮るのか、ストックフォトを使うのか。トーンをどう揃えるのか
  • ロゴの使い方 ── 最小サイズ、余白、背景色との組み合わせ

この4つが決まっていれば、「なんかダサい」は「色の使い方がルールから外れている」に翻訳できます。翻訳できれば、直せます。

基準づくり自体を外注する、というのは有効な使い方です。基準の設計を外注し、その基準に沿った日々の制作を内製する。これが、外注と内製の最も現実的な組み合わせだと考えています。

最初の3か月に必ず起きること

内製化を始めた会社が、開始から3か月のあいだに通る道を3つ挙げます。事前に知っておけば、慌てずに済みます。

1つめは、想定より時間がかかることです。外注なら3日で来ていたものが、社内では2週間かかる。これは技術の問題ではなく、本来業務と並行しているからです。研修中の担当者に通常業務を100%持たせたままだと、まず学習が進みません。週に数時間でよいので、業務時間内に学習と制作の時間を確保してください。

2つめは、最初の成果物の出来が悪いことです。当たり前なのですが、経営層がこれを見て「やはり外注のほうが」と判断してしまうことがあります。3か月目の成果物で判断しないでください。判断するなら6か月目です。

3つめは、周囲の期待が膨らむことです。「デザインができる人」ができたと知られた瞬間、あちこちから依頼が来ます。担当者は断りづらく、抱え込みます。引き取る範囲は事前に決め、範囲外の依頼は上長が断るという運用にしておいてください。この防波堤がないと、担当者が潰れます。

千葉という土地の事情

千葉県内の企業からご相談をいただくとき、東京との距離が論点になります。

制作会社の数でいえば、都内のほうが圧倒的に多い。ですから外注先の選択肢という点では、千葉の企業も都内に発注すればよい ── これは事実です。ただ、実際に運用してみると、距離が効いてくる場面があります。

店舗の撮影に来てもらう、現物の色校正を確認する、担当者と直接すり合わせる。こうした場面で、往復の時間が発注のハードルになります。結果として「わざわざ呼ぶほどでもない」案件が、社内で我流で処理されることになる。この層こそ、内製化で拾える部分です。

教室は千葉市中央区富士見にあり、千葉駅から歩ける距離です。開館時間は平日11:00〜21:00、土・日11:00〜18:00(月曜・祝日は休館)。定時に退社したあと教室に寄る、という通い方が現実的に成立する時間設計になっています。

通学にかかる時間と費用

社員を通わせる場合、受講料以外に通学の負担が乗ります。県内から千葉市中央区へ通う前提で、目安を出しておきます。

通学頻度 6か月の通学回数(目安) 往復1,000円換算の交通費 往復2時間換算の移動時間
週1回 約24回 約24,000円 約48時間
週2回 約48回 約48,000円 約96時間
月2回 約12回 約12,000円 約24時間

この移動時間を勤務時間として扱うのか、時間外とするのか。企業として社員を送り出す以上、事前に労務担当と整理しておくべき点です。研修に助成金を使う場合は、訓練時間の記録にも関わります。

コースと費用

当校のコースと受講料は次のとおりです(すべて税込)。

コース 受講料 期間 内製化の文脈での想定
Webデザイナー専攻 572,000円 6ヶ月 自社サイトの更新・LP制作まで引き取る
グラフィックデザイン講座 319,000円 4ヶ月 チラシ・DM・掲示物を内製する
動画クリエイター専攻 445,500円 4ヶ月 商品紹介やSNS向けの短尺動画を内製する
動画ディレクター専攻 385,000円 3ヶ月 撮影・編集は外注しつつ、企画と進行を社内で持つ

最後の行は、内製化の議論としては見落とされがちですが有効な選択肢です。手を動かす部分は外注のまま、企画と進行だけを内製する。これだけでも、修正の往復とリードタイムはかなり改善します。全部を社内に引き取る必要はありません。

Adobe Creative Cloud とパソコンについては、社内の既存環境によって条件が変わるため金額を出していません。この点は無料説明会で個別にご相談ください。研修費用に助成金を使う可能性がある場合も、あわせてお伺いします。

なお当校の就職・転職実績は90.2%です。※デジタルハリウッドSTUDIO千葉・松山 2024年度修了者51名のうち、修了後に就職または転職・業務継続に至った方46名(自社調査/2026年8月時点)。企業研修とは文脈が異なる数字ですが、カリキュラムが「実務で使える水準」を目標に設計されていることの目安としてご覧ください。

AIツールの登場で判断は変わるか

画像生成や文章生成のツールが実務に入ってきたことで、「内製化のハードルは下がったのでは」という質問をよくいただきます。半分は正しく、半分は違うというのが実感です。

下がった部分は明確です。素材の候補出し、配色案の比較、文章のたたき台、画像の切り抜きや不要物の除去といった作業は、確かに速くなりました。以前なら数時間かかっていた工程が、数分で選択肢まで到達します。

一方で、下がっていない部分があります。出てきたものが良いのか悪いのかを判断する力です。生成された5案のうちどれを選ぶか、なぜそれを選ぶかを説明できないと、結局は好みの表明に終わります。社内で意見が割れたときに決着させられません。

工程 ツールで速くなったか 人が持つ必要のある力
素材・案出し 大幅に速くなった ー
単純な加工 速くなった ー
案の取捨選択 変わらない 目的に照らして選ぶ力
選んだ理由の説明 変わらない 言語化する力
上長・関係部署との合意形成 変わらない 交渉と調整

つまり、ツールが進んだことで「手を動かす人」の価値は相対的に下がり、「判断できる人」の価値は上がったという整理になります。これは内製化の判断にとって、実はプラスの材料です。半年の学習で「一人前の作り手」になれないことは変わりませんが、「判断できる人」までは十分に届くからです。そして内製化に必要なのは、まさに後者です。

逆に言えば、ツールを入れただけで内製化が進むと考えるのは誤りです。判断する人がいない状態でツールだけを配ると、社内に「それらしいが目的に合っていない制作物」が量産されます。以前は作れなかったから外注していたものが、作れてしまうぶん、質の管理が効かなくなる。ツールの導入と、判断できる人の育成は、セットで考えてください。

デザインとAIの関係についてはAIでデザイナーの仕事はなくなるのかで別途書いていますので、そちらもあわせてご覧ください。

判断のための進め方

最後に、実行の順番に並べ直します。

  1. 去年1年間の制作物を、外注分と社内自作分の両方で数える
  2. そのうち「型が決まっていて中身だけ変わるもの」を仕分ける
  3. 仕分けた分だけを内製化の対象とし、勝負どころは外注に残すと決める
  4. 担当候補を2名選ぶ。本人の意思と、戻ってからの役割を確認する
  5. 引き取る範囲と、到達の期限を経営層と合意する(半年で一人前にはならない前提で)
  6. 制作データの保管ルールを先に決める
  7. 研修を開始する。助成金を使うなら、開始前に労働局へ相談する

この順番で進めれば、仮に担当者が抜けても、仕分けの結果とテンプレートは社内に残ります。内製化の投資が全部消えることはありません。逆に、1から3を飛ばして「とりあえず1人を研修に出す」と決めてしまうと、戻ってきた本人が何を担当すべきか分からず、投資の回収ができません。数える作業は地味ですが、ここを省略しないことが結局は近道です。

よくあるご質問

Q. 内製化すると外注費はどのくらい減りますか

減る額は制作件数と単価によって変わるため、一律の目安はお出しできません。ただ、初年度は研修費と学習時間の負担があるため、金額だけで見るとほぼ確実に持ち出しになります。内製化の効果は、金額よりも「依頼から完成までの時間が短くなること」と「社内で判断できるようになること」に出ると考えてください。

Q. 何人を研修に出すのが適切ですか

2名をおすすめしています。1名だとその人が抜けたときにすべて失われ、属人化も避けられません。3名以上は、社内に制作の仕事が十分にある場合に検討する規模です。

Q. 半年でどこまでできるようになりますか

繰り返し発生する制作物を一人で完結でき、難しい案件については外注先と対等に会話できる状態が目安です。コーポレートサイトのリニューアルのような、数年に一度の大きな案件を任せられる水準には達しません。この前提を社内で共有してから始めてください。

Q. 全部を内製化する必要がありますか

ありません。むしろ推奨しません。型が決まっている繰り返しものを社内に引き取り、会社の顔になるものや専門技術が必要なものは外注に残す切り分けが現実的です。手を動かす部分は外注のまま、企画と進行だけを内製するという選択肢もあります。

Q. 千葉県内の企業でも法人研修に対応していますか

対応しています。教室は千葉市中央区富士見にあり、開館時間は平日11:00〜21:00、土・日11:00〜18:00です(月曜・祝日は休館)。ご相談は電話(043-400-3547)または無料説明会からお申し込みください。カリキュラムと訓練時間を明示した書面が必要な場合も、あわせてお申し付けください。

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