介護福祉士20年から40代でWebデザイナーへ|千葉の卒業生

介護の仕事を20年以上続けてきた人が、40代でWebデザインを学び始める。その話を聞いたとき、多くの人がまず思い浮かべるのは「なぜ今から」という疑問だと思います。安定した専門職があり、家庭があり、小学生の子どももいる。わざわざ未経験の分野に踏み出す理由が、外からは見えにくいからです。
デジタルハリウッドSTUDIO千葉を卒業したaayaさんは、介護福祉士として20年以上、食事・入浴・排泄の介助から夜勤まで、現場のすべてを経験してきた方です。そのaayaさんが、片道1時間半をかけて校舎に通い、8ヶ月でWebサイトを1本つくりきりました。
この記事では、aayaさんが何を考えて学び始め、どこでつまずき、何をきっかけに最後まで走りきったのかを、本人の言葉でたどります。あわせて、40代・未経験からWebデザインを始めるという選択そのものについて、現実的な条件も整理しました。「自分にも同じことができるのか」を判断する材料にしていただければと思います。
介護福祉士として過ごした20年間
aayaさんのキャリアは、介護の現場一本でした。
「20年以上、介護福祉士として現場に立ち、食事・入浴・排泄の介助から夜勤まで、日常生活全般の全ての業務に携わってきました」
介護の現場は、想像されるよりもはるかに時間との戦いです。トイレ誘導、オムツ交換、離床・起床介助。少人数のスタッフで数十人以上の利用者を支える環境で、ナースコールに追われながら、次から次へと変わる状況に対応していく。
「まさに時間との戦いです。ナースコール対応に追われ、次から次へと状況が変わる目まぐるしい毎日でしたが、私にとって介護は本当に大好きな仕事です」
ここが、この話の出発点として重要なところだと思います。aayaさんは介護が嫌になって辞めたわけではありません。好きな仕事として20年続けてきた。そのうえで、別の何かを始めた。
そして、スピードと正確性を上げながらも、aayaさんが何より大切にしてきたことがありました。
「私が何よりも大切にしてきたのは『御利用者様に安心・安全に暮らして頂くこと』です。特に排泄や入浴といったデリケートな場面だからこそ、何気ない会話を交えながら、リラックスしていただくことを意識してきました」
関係性を築くことで利用者の笑顔を引き出し、QOL(生活の質)やADL(日常生活動作)の向上につなげる。それだけでなく、心の安定がヒヤリハットや事故の防止にもつながる——そう考えて日々向き合ってきたといいます。
ここで語られているのは、技術というより「相手の状態を読み取って、先回りして環境を整える」という仕事のしかたです。この感覚が、後にデザインの学習でどう効いてくるかは、記事の後半で見えてきます。
コロナ禍で変わった「安心・安全」の意味
転機のひとつは、2020年でした。
「2020年のコロナ禍の始まりの年には職場でも大規模なクラスターが発生し、自分自身や家族、同僚、そして多くの御利用者様が感染するという現場も経験しました」
20年かけて積み上げてきた「安心・安全」の定義が、根本から覆される経験だったといいます。
「それまで信じてきた『安心・安全』の定義が覆り、御利用者様の見取りを何度もする中で『介護とは何なのか』『人が生きてきた意味とは何なのか』と悔しさと苦しさで涙を流した事もありました」
そして、そこを通り抜けたあとに残った実感が、次の一歩につながります。
「あの過酷な時間を医療従事者として生き抜いたからこそ『平穏な日々や、何気ない日常がどれだけ幸せなことか』を心の底から痛感させられました」
「一瞬の光や大切な想いをカタチに残せる」——aayaさんがWebデザインに惹かれた理由を語るとき、この表現が繰り返し出てきます。日常が当たり前に続くわけではないと知ったからこそ、残す手段を持ちたいと思った。動機としては、キャリアアップや年収よりもずっと手前にある、個人的なものです。
Webデザインにたどり着いた3つのきっかけ
ただし、コロナ禍の経験だけでWebデザインに向かったわけではありません。aayaさんは、きっかけは3つあったと整理しています。
1つ目は、小学校の広報誌づくり。
「プライベートで小学校の広報誌の制作に関わる機会があった事です。『みんなの活動を形にして伝える楽しさ』や『デザインを組み立てるワクワク感』を肌で感じ、モノづくりの力を学んでみたいと思うようになりました」
2つ目は、写真。
「もともと日常の一瞬を切り取る『写真』が大好きだった事です。写真を通じて表現する事の楽しさを知っていたため、デザインという手段を使って、もっと広い世界を表現してみたいという憧れがありました」
3つ目は、働き方そのものへの違和感。
「体力的にもハードで、常にナースコール対応や急な状況変化に追われる目まぐるしい環境の中で働き続けるうち、『いつか、1つのことにじっくり深く集中し、最初から最後まで自分の手で世界観を作り込める仕事もしてみたい』『年齢を重ねても長く深く没頭できるスキルを身に付けたい』という想いが少しずつ膨らんでいきました」
この3つ目は、40代以降で学び直しを考える方の多くに共通する動機だと感じます。今の仕事が嫌なのではなく、「体力の勾配」と「集中の質」が合わなくなってくる。20代のころと同じ働き方を60代まで続ける前提が崩れたとき、手元に残るスキルを持っておきたいと考える。
aayaさんの場合、この3つが1本につながりました。
「『広報誌制作で感じたデザインの喜び』『写真への愛』、そして『1つのことに没頭してカタチにしたいという願い』。この3つが自分の中で繋がり、大切な日常の光や誰かの想いをデジタルの力で表現してみたいと思いWebデザインを学んでみようと思いました」
スクールを決めたのは、カリキュラムではなく2人のスタッフだった
スクール選びについては、少し意外な答えが返ってきました。
「本格的にWebデザインの学習を始めようと思い、さまざまなスクールを比較しようとインターネットで調べていた際に、一番最初に見つけたのがデジタルハリウッドでした」
比較検討そのものはしています。ただ、決め手になったのはカリキュラムの中身でも料金でもありませんでした。
「最初にスクールを訪れた際、校舎の雰囲気がとても素敵だった事はもちろん、何よりも対応して下さった2人のスタッフの方が、本当に丁寧に温かく接してくださった事が決め手になりました」
その背景には、aayaさん自身の性格がありました。
「私は初めての環境に慣れるまでに時間が掛かってしまうタイプで、新しい挑戦に対し、とても緊張していたのですが、お二人の纏う温かい雰囲気に触れ、自然と緊張が解けていくのを感じました」
さらに、話しているうちに「写真」と「愛犬」という共通の趣味が見つかり、初対面とは思えないほど盛り上がったといいます。
「『この場所なら、新しい挑戦への不安を安心感に変えながら、一歩一歩しっかりと学んでいける。』そう確信できたからこそ、デジタルハリウッドで学ぼうと決意しました」
スクール比較の記事では、たいてい料金・期間・就職支援・給付金の4項目で並べられます。それは必要な作業です。ただ、実際に半年から1年を過ごす場所を決めるときには、「この人たちと話しながら進められるか」という判断が最後に効いてくる。aayaさんのケースは、それがはっきり出た例だと思います。
なお、STUDIO千葉の無料説明会は、実際の授業体験・施設案内・1対1でのコース解説という流れで、所要1.5〜2時間です。校舎でもオンラインでも受けられます。
片道1時間半、小学生の子どもと。8ヶ月をどう組み立てたか
aayaさんは、スクールに入る直前に退職しています。そのため学習時間そのものは確保できました。
「スクールに入る直前に退職をしていたため、在学中はしっかりと学習時間を確保することができました」
とはいえ、環境が完全に整っていたわけではありません。受講開始から少しした頃に、子どもが夏休みに入りました。
「日中は同じ部屋で子供や愛犬と一緒に過ごしながら、食事作りの時間以外は殆ど勉強に充てていました。大好きな家族の気配をすぐ近くに感じながら、自分の家でのんびり且つ集中して学ぶ時間は本当に幸せでした」
夕方以降は、切り替えていました。
「主人が帰宅してからは、別の部屋に移動して更に集中して作業を続け、子どもが寝た後も暫く机に向かっていました。毎日『今日も頭を使い切った!』と心地よい疲労感を感じながら就寝する、そんな毎日でした」
そして、通学の負担は決して小さくありませんでした。
「自宅からスクールまでは車で片道1時間半近く掛かり、小学生の子供も居た為、スクールへ通う時間を捻出するだけでも一苦労でした」
片道1時間半という距離は、率直に言って推奨できる条件ではありません。ただ、aayaさんはそれでも通いました。そして本人が振り返って挙げているのは、通学そのものではなく「相談して見てもらう」という往復です。
「それでも家族の温かい協力を得ながら時間を作り、デジハリへ行き『相談をして、見てもらう』という事を何度も繰り返しました」
STUDIO千葉はJR千葉駅東口から徒歩5分、千葉中央駅東口から徒歩2分にあります。千葉市内や京葉エリアからであれば通学の負担はかなり小さくなりますが、そうでない場合、オンラインと通学を併用する前提で計画を立てたほうが現実的です。STUDIO千葉は教室通学とオンラインの併用ができ、受講期間は最大1年間まで取れます。
一人で抱え込む性格と、それを見抜いたトレーナー
aayaさんが在学中の一番の思い出として挙げたのは、課題の提出をめぐるエピソードでした。
「私自身、新しい環境で自分から積極的に周りと関わるのが苦手だった事もあり、在学中は一人で抱え込んで頑張ってしまいがちな所がありました」
その状態のまま提出した課題に対して、あるトレーナーが手を差し伸べたといいます。
「そんな風に悩みながらも必死に作った課題を提出した際、あるトレーナーの方が優しく手を差し伸べてくださった事です。一人で黙々と突き進んでしまう私の性質を理解した上で、卒業後の実務でも活かせる実装方法や考え方を、たくさん提案して下さいました」
ここで語られているのは、課題の添削そのものではなく「この人は一人で抱え込むタイプだ」と見抜かれたことのほうです。
「あの時、トレーナーさんが私の心に寄り添い、親身になって具体的な道筋を示して下さったからこそ、視野が広がり、諦めずに最後まで走りきって無事に卒業を迎える事が出来たと確信しています。今でも感謝してもしきれない、私にとって生涯忘れることのない大切な出会いです」
オンライン完結型のスクールと通学型のスクールの差が、いちばん出るのがここだと考えています。動画教材とチャットサポートだけで進む形式では、「質問してこない受講生」は静かに脱落していきます。質問しない人ほど、実は詰まっている。それを拾えるかどうかは、同じ空間で作業しているかどうかにかなり左右されます。
STUDIO千葉には約40名のサポートスタッフがいて、校舎にトレーナーが在席する時間帯があります。講師・スタッフの一覧で、どんな経歴の人が教えているかは確認できます。
卒業制作「ASP TANYSURF」——実案件を想定してサイトを1本つくりきる
受講中の課題について、aayaさんは一貫して「誰に届けたいのか」という視点の話をしています。
「色々な課題では『誰に届けたいのか?』という事を学び、クライアントの視点を常に意識する様になりました。中間課題などで制作したサイトでは、旅を目的としたユーザーにとって『分かりやすさ』を目的にしたサイト制作を心掛けていました」

そして卒業制作では、実案件を想定した案件に取り組みました。
「卒業制作では、実案件を想定したサーフショップ『ASP TANYSURF』様のWebサイトを制作しました。クライアント様の想いをどう形にするか、ユーザーにとって見やすいレイアウトとは何かを考え、トップページのメイン画像の魅せ方から細部のデザインまで、こだわって制作しました」

最終段階で入ったアドバイスが、作品を一段押し上げたといいます。
「制作の最終段階では、トレーナーの方からプロならではの視点で『メインビジュアルの下のデザインをこう変えてみたら、もっと良くなるよ』と温かいアドバイスを頂きました。その視点を取り入れて、最後までデザインとコードをブラッシュアップし一つのサイトを完成させた事は、これまでに学んだ技術の全てを注ぎ込んだ、私にとって最高の作品となりました」
そして、少しだけ悔いも残っています。
「『もっと早くからたくさん相談していれば、さらに新しい発見があったかも!』という心地よい欲張りな気持ちも生まれつつ、未経験からでもここまで自分の力で形にできるんだという、未来への大きな自信に繋がった大切な作品です」
「もっと早く相談していれば」という感想は、卒業生からよく出てきます。ここは、これから学ぶ方が唯一、先回りして得できるポイントかもしれません。
なお、STUDIO千葉では課題制作とは別に、受講生が実際のクライアント案件に関わる機会があります。千葉都市モノレールの公式サイト「空中さんぽマップ」、千葉県香取市の名刺制作、VONDS市原FCのスターティングメンバー紹介動画、蓮沼ウォーターガーデンのSNS運用などです。実績はクライアントワークの一覧にまとめています。
いま、そしてこれから
卒業後のaayaさんは、いきなり転職はしていません。
「福祉の仕事に携わりながらスクールで培ったスキルをさらに磨き、まずは副業として実務の経験を積んでいく為の準備を進めています」
そのうえで、目標ははっきりしています。
「将来的には、Webデザインを本業にシフトしていく事が大きな目標です。その中でデジハリへ入学する前に抱いていた『大好きな写真のスキルも、クリエイティブの仕事に取り入れていきたい』という強い気持ちを、これからも大切に育んでいきたいと考えています」
「卒業=即転職」ではない進み方は、40代以降ではむしろ標準的です。生活を支える収入を維持したまま、副業で実務の感覚をつかみ、通用する手応えが出てから本業を移す。遠回りに見えて、実際にはこちらのほうが折れにくい。
aayaさんは、在学中の8ヶ月をこう振り返っています。
「まさに在学中の8ヶ月間は、仕事から離れ、自宅で家族や愛犬の気配を感じながら、自分の『好き』に時間を忘れて没頭できる、そんな心が動かされる毎日でした」
「福祉の現場で培った『心に寄り添う力』と、デジハリで手に入れた『モノづくりの視点』、そして大好きな写真を掛け合わせ、これからも心動かされるクリエイティブを楽しみながら、誰かの想いを温かく形にする事を目指して歩み続けていきたいです」
そして、これから学ぼうか迷っている方へのメッセージ。
「私のように、全くの未経験で、この年齢から新しいことを始めようか悩んでいる方がいたら、ぜひ勇気を出して一歩を踏み出して欲しいなと思います。初めての世界に飛び込むのは誰だって不安ですし私も最初はそうでした」
「一人で悩んで立ち止まりそうになっても、一緒に考え、前へ進めるよう背中を押してくれる最高の環境がここにはあります。年齢や経験なんて関係ありません。『悩んでいる時間がもったいない!』と思えるくらい、飛び込んだ先には、これまで見たことのない新鮮で美しい世界が広がっています」
40代・未経験でWebデザインを始めるとき、実際に効く条件
ここからは、aayaさんの話から少し離れて、40代以降でWebデザインを学ぶという選択そのものを整理します。
結論から言うと、年齢そのものより「何と組み合わせるか」で結果が大きく変わります。20代未経験と40代未経験が同じ土俵で「Webデザイナー求人」を取り合うと、たしかに不利な場面があります。一方で、40代には20代が持っていないものがあります。
| 持ち込むもの | 20代未経験 | 40代未経験 |
|---|---|---|
| 学習に充てられる時間 | 比較的多い | 家庭・仕事の制約が大きい |
| ツールへの慣れ | 早い傾向 | 個人差が大きい |
| 業界知識・現場の言葉 | ほぼゼロ | 20年分ある |
| 相手の状況を読む力 | これから | 職種によっては非常に高い |
| 取りやすい進み方 | 正社員転職 | 副業から実務、その後に本業移行 |
aayaさんが介護の現場で20年かけて磨いた「相手の状態を読んで環境を整える」という力は、そのままWebの仕事に置き換わります。誰に届けたいのかを考える、見る人が迷わない導線を作る、デリケートな情報をどう扱うか判断する——いずれも、現場で身についているものです。
逆に言えば、前職の文脈を捨てて「まっさらな未経験のWebデザイナー」として勝負しようとすると、40代はいちばん不利な戦い方になります。福祉・医療・教育・製造・物流といった業界向けの制作は常に人手が足りていません。その業界を知っている人が作れるサイトには、値段以外の理由があります。
学習時間の目安についても、正直なところを書いておきます。Webデザイナー専攻は6ヶ月のカリキュラムですが、6ヶ月きっかりで終える方ばかりではありません。STUDIO千葉では受講期間を最大1年間まで取れるようにしていて、これは「延長する人がいる」という前提の設計です。仕事や家庭と両立するなら、はじめから8〜10ヶ月を見込んでおくほうが計画は崩れません。
デジタルハリウッドSTUDIO千葉で学ぶ場合
aayaさんが受講したWebデザイナー専攻を含め、STUDIO千葉の主なコースは次のとおりです(すべて税込)。
| コース | 受講期間 | 受講料 | 内訳 |
|---|---|---|---|
| Webデザイナー専攻 | 6ヶ月 | 572,000円 | 入学金55,000円/受講料385,000円/設備・教材費132,000円 |
| グラフィックデザイン講座 | 4ヶ月 | 319,000円 | 入学金33,000円/受講料187,000円/設備・教材費99,000円 |
| 動画クリエイター専攻 | 4ヶ月 | 445,500円 | 入学金55,000円/受講料275,000円/設備・教材費115,500円 |
受講料は、給付金で最大80%が戻る場合があります
デジタルハリウッドの一部の講座は、経済産業省の「第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)」に認定されています。支給要件を満たして所定の手続きをし、講座を修了すると、厚生労働省の専門実践教育訓練給付金として教育訓練経費の最大80%(上限640,000円)が支給されます。
| 対象コース | 定価(税込) | 実質料金(最大80%の給付を受けた場合) |
|---|---|---|
| Webデザイナー専攻 | 572,000円 | 220,000円 |
| Webデザイナー専攻 主婦・ママクラス キャリアデザインプログラム | 423,500円 | 190,300円 |
| 動画クリエイター専攻 | 445,500円 | 181,500円 |
| グラフィックデザイン講座 | 319,000円 | 143,000円 |
⚠ 動画ディレクター専攻と Claude Code × Designer Bootcamp は、この制度の対象ではありません。給付の対象になるのは入学金と授業料で、設備・教材費やソフトウェアの購入費は含まれません。また、雇用保険の被保険者である(あった)ことなどの支給要件があり、受講開始の2週間前までにハローワークでの手続きが必要です。ご自身が対象になるかは、住民票のある地域を管轄するハローワークで必ず確認してください。対象講座・支給要件・申請の流れはReスキル講座と給付金のページにまとめています。
支払いは一括(銀行振込)または分割(学費ローン)から選べます。給付金・支援制度については、Reスキル講座(第四次産業革命スキル習得講座)と経済産業省リスキリング支援事業の対象講座がありますが、対象コースは講座によって異なり、支給率や要件も変わります。条件を満たすと受講料の一部が支給される仕組みで、適用条件は個別カウンセリングでご確認ください。
学び方の特徴としては、以下のような点があります。
- 受講期間は最大1年間。6ヶ月で終わらない前提で計画を立てられる
- 教室通学とオンラインの併用が可能。通える日だけ校舎に来る形でも進められる
- チャットでの質問が可能。校舎に来られない日も止まらない
- 約40名のサポートスタッフによるマンツーマン対応
- 受講生が実際のクライアント案件に関わる機会がある
卒業生の進路については、卒業生インタビューの一覧もあわせてご覧ください。前職も年齢もばらばらの方が、それぞれ違うルートで進んでいます。
STUDIO千葉を選ばなくていい人
最後に、正直なところを書いておきます。次に当てはまる方は、STUDIO千葉ではないほうがいい可能性が高いです。
1. とにかく安く始めたい方。 Webデザイナー専攻は572,000円です。独学の教材やオンライン完結型の安価なサービスと比べれば、明確に高い。「まず適性を確かめたい」段階であれば、無料の学習サイトや書籍から入って、続きそうだと分かってから検討するほうが合理的です。
2. 短期で確実に転職したい方。 STUDIO千葉は就職・転職のサポートを行っていますが、期限を切って結果をお約束する仕組みではありません。「3ヶ月以内に転職できなければ返金」といった条件を求めるなら、そういう設計のサービスを選んだほうが期待とずれません。
3. 校舎に一度も来る予定がない方。 オンラインだけでも受講は可能ですが、STUDIO千葉の価値の相当部分は「校舎で相談して見てもらう」ところにあります。aayaさんが片道1時間半をかけて何度も通ったのも、そこに理由がありました。完全オンラインで完結させたいなら、最初からオンライン専業のスクールのほうが設計が合っています。
4. 柏・松戸・市川方面にお住まいの方。 千葉駅までの通学時間が1時間を超えるようであれば、より近い校舎を検討する価値があります。通学の負担は、後半になるほど効いてきます。
逆に、千葉市・幕張・津田沼・船橋・市原・木更津・成田・茂原あたりから通える方で、「質問できる相手が同じ場所にいる」ことを重視するなら、STUDIO千葉は選択肢に入ると思います。
迷っている段階でも、無料説明会では「そもそもスクールに通うべきか」から一緒に考えます。所要1.5〜2時間で、来校・オンラインどちらでも、持ち物は不要です。時間が取りづらい方は、予約フォームのコメント欄に「カジュアル説明会希望」と記入いただければ、30分のカジュアル説明会も用意しています。
介護・福祉の経験は、Webの仕事でどう活きるか
「20年間の介護経験は、Webデザインでは無駄になるのでは」と考える方がいます。実際には逆で、活かし方さえ間違えなければ、これは他の受講生が持っていない資産です。
aayaさんが介護の現場について語った言葉を、もう一度並べてみます。
- 「御利用者様に安心・安全に暮らして頂くこと」を最優先に置いていた
- デリケートな場面ほど「何気ない会話を交えながら、リラックスしていただくこと」を意識していた
- 関係性を築くことで「心の安定が、ヒヤリハットや事故の防止にもつながる」と考えていた
- 課題では「誰に届けたいのか?」を学び、クライアントの視点を常に意識するようになった
最後の一行だけがスクールでの学びで、上の3つは介護の現場で身についたものです。そして、この4つはほとんど同じことを言っています。相手が今どういう状態かを読み取って、不安が減るように環境を先回りして整える。
Webサイトを作る仕事の中身は、突き詰めるとこれとかなり近い。訪れた人がどこで迷うかを想像し、次に何をすればいいかが分かる導線を用意し、不安になりそうな情報には先に答えを置いておく。デザインの技術はそれを実現する手段であって、目的ではありません。
技術は学べば身につきます。一方で「相手の状態を読む」は、教材で短期間に身につくものではありません。20年の現場経験がある方は、そこをすでに持っている状態でスタートできます。
もうひとつ、業界知識の話をしておきます。介護施設、医療機関、保育園、福祉サービスの事業所——これらは今、Webでの発信が必要になっているのに、作り手側がその現場を知らないという問題を抱えています。「利用者家族が何を不安に思って検索してくるか」を体感として分かっている人が作るサイトは、外注先が作るものとは質が変わります。
aayaさんは「福祉の現場で培った『心に寄り添う力』と、デジハリで手に入れた『モノづくりの視点』、そして大好きな写真を掛け合わせ」と表現していました。掛け合わせる、という言い方が的確だと思います。前職を捨てて未経験になるのではなく、前職に手段を1つ足す。40代以降で学び直すなら、この形がいちばん折れにくく、いちばん差がつきます。
STUDIO千葉が千葉県内の実案件を受講生と一緒に進めているのも、同じ考え方からです。教材の中の架空のクライアントではなく、実際に千葉で活動している事業者の課題に触れると、「誰に届けたいのか」が具体的な顔を持つようになります。取り組んできた案件はクライアントワークの一覧に掲載しています。
学び始める前に決めておくといいこと
最後に、受講を検討する段階で先に決めておくと後が楽になることを挙げておきます。aayaさんが「もっと早くからたくさん相談していれば」と振り返っていたことの、裏返しでもあります。
週に何時間使えるかを、実際のカレンダーで数える。 「なんとなく空いている時間」ではなく、家族の予定を入れたうえで残る時間を数えます。ここが週10時間を下回るなら、6ヶ月ではなく1年で組む前提にしたほうが安全です。
校舎に行ける曜日と時間帯を先に決める。 「時間ができたら行く」だと、たいてい行かないまま数ヶ月が過ぎます。aayaさんは片道1時間半でも通う日を作りました。逆に、どうしても作れないなら、オンラインで質問する習慣を最初の1ヶ月でつけておく必要があります。
作りたいものを1つ、言葉にしておく。 具体的でなくて構いません。aayaさんの場合は「大切な日常の光や誰かの想いをカタチに残したい」でした。ゴールが自分の言葉で言えていると、途中でつまずいたときに戻る場所になります。
相談する相手を早い段階で確保する。 これが一番効きます。一人で抱え込むタイプの方ほど、意識的に決めておいたほうがいい。
