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Webデザイナーのポートフォリオ 未経験からの作り方6項目

「未経験だから載せる作品がない」「何点作ればいいのかわからない」「そもそもポートフォリオって何を書けばいいのか」。Webデザイナーを目指して学習を始めた方から、この3つはほぼ必ず出てきます。結論から書きます。未経験のポートフォリオで差がつくのは、作品のクオリティよりも「1作品ごとに何を書いてあるか」です。見た目のうまさは経験年数に比例しやすく、未経験同士では大きな差になりません。一方で「なぜその配色にしたのか」「誰に向けたのか」「自分はどこを担当したのか」を言語化できているかどうかは、未経験の段階でもはっきり差が出ます。

この記事では、Webデザイナー ポートフォリオを未経験から作るときの作り方を、作例を並べるのではなく採用側・現場側がどこで判断しているかという視点に降ろして整理します。掲載点数と並び順、1作品あたりに必ず書く項目、自主制作(架空案件)と実案件での書き分け、やりがちな減点パターン、掲載許諾のルール、作る手段の比較まで扱います。

あわせて、半年でポートフォリオを完成させるための学習計画と、「スクールに通わなくていい人」の条件も書いています。デジタルハリウッドSTUDIO千葉は千葉市中央区にある加盟校ですが、この記事の内容は独学の方でもそのまま使えるように書きました。

前提の置き直し:ポートフォリオは「作品集」ではなく「判断のための資料」

ポートフォリオという言葉から、多くの方は「作品を並べたギャラリー」を想像します。ここが最初のズレです。採用担当者がポートフォリオを開く目的は、作品を鑑賞することではありません。「この人を採用したら、うちの現場で回るか」を判断することです。判断材料として使われる資料である、という前提に置き直すと、必要なものが変わってきます。

鑑賞のための作品集なら、きれいな画像が大きく並んでいれば成立します。しかし判断材料なら、画像だけでは足りません。何を課題として設定し、誰に向けて、どういう理由でその形にしたのか。どこまでを自分がやって、どこからが他人の仕事なのか。どれくらいの期間で仕上げたのか。これらが書かれていないと、採用担当者は「この人が何をできるのか」を判断できません。判断できない応募者は、良し悪しの前に選考から外れます。

もうひとつ、実務的な事情があります。採用担当者は1件のポートフォリオを長時間かけて見ません。募集が出れば数十件が届き、最初のふるい分けは1件あたり数分、あるいはそれ以下です。最初の1〜2分で「この人は何ができる人か」が伝わる構造になっているかが、実際には最大の勝負どころになります。この時間感覚を前提に設計するだけで、未経験者のポートフォリオはかなり変わります。

採用側がポートフォリオで見ている4つのこと

採用側が見ているものを分解すると、おおむね次の4つに整理できます。順番にも意味があります。

見ているもの 具体的に確認されること 未経験でも示せるか
1. 最低限の手の速さと正確さ レイアウトが崩れていないか、余白と文字組みが揃っているか、指定どおりに作れるか 示せる。ここは訓練量で埋まる
2. 考えて作っているか 目的とターゲットが設定されているか、デザインの判断に理由があるか 示せる。未経験で最も差がつく
3. 一緒に仕事ができるか 説明が読みやすいか、指摘を受け止めて直した形跡があるか、納期の感覚があるか 示せる
4. 実務経験そのもの 受託案件の経験、チーム制作の経験、運用の経験 基本的に示せない。ここは埋めなくてよい

未経験者が消耗しがちなのは、4番を無理に埋めようとするときです。実案件の経験がないのに「クライアントワーク」と書いたり、架空の依頼主をあたかも実在の取引先のように見せたりする。これは後で必ず崩れます。面接で「先方とのやり取りはどんな感じでしたか」と聞かれた瞬間に説明できなくなり、信用の問題に変わってしまいます。

4番は埋められない前提で、1〜3番を厚くする。これが未経験のポートフォリオ戦略の基本方針です。以降のセクションは、この方針を具体的な作業に落としたものです。

何点載せて、どう並べるか

点数は3〜5点。多ければいいわけではない

点数の質問には、一般論として次のように答えています。未経験なら3〜5点。多くても6点まで。理由は3つあります。

第一に、見る側の時間が限られているからです。10点あっても最初の2〜3点で印象が決まります。4点目以降は、よほど強い作品でない限り読まれません。第二に、点数が増えるほど1点あたりの完成度が落ちるからです。未経験の学習期間で作れる総量には限りがあり、10点に分散させれば1点あたりは薄くなります。薄い作品が混ざると、評価は平均ではなく低いほうに引っ張られます。第三に、点数が多いと「何ができる人か」がぼやけるからです。バナー、LP、コーポレートサイト、名刺、動画、イラストと種類が散っていると、専門性が読み取れません。

3〜5点の中身は、次のような構成にすると読み手が理解しやすくなります。

役割 中身の例
主軸となる1点 「この人はこれができる」を決める作品。最も時間をかける 複数ページのサイト1本。設計から実装まで通したもの
幅を示す1〜2点 主軸と違う条件でも作れることを示す まったく違う業種、まったく違うトーンのもの
手数を示す1〜2点 数をこなす作業もできることを示す バナーや小さめの制作物をまとめて1点扱いにする

バナーのような小さい制作物は、1点ずつ数えるとすぐ点数が膨らみます。「バナー10本セット」で1点としてまとめ、その中で条件の違い(サイズ違い、訴求違い)を見せるほうが、手数と対応力の両方が伝わります。

並び順は「一番強い1点」を先頭に置く

並び順は制作順でも時系列でもありません。自分で選んだ「一番強い1点」を先頭に置きます。先ほど書いたとおり、最初の1〜2分で判断されるからです。時系列で並べて「成長の過程を見てほしい」という気持ちはわかりますが、成長の過程は面接で話せば足ります。資料としては、最初に最も強いものを出すのが合理的です。

並び順の考え方をもう少し細かく書きます。

  • 1点目:応募先の業務に最も近いもの。求人がLP制作中心ならLP、コーポレートサイトの運用中心ならサイト1本。応募先ごとに1点目を差し替えられるようにしておくと強いです
  • 2点目:1点目と方向性が違うもの。同じような作品が2つ続くと、幅がないと判断されます
  • 3点目以降:手数や地力を示すもの。ここは弱くてもよいのではなく、弱いものは載せないという判断をします

「載せるか迷う作品」の扱いも決めておきましょう。判断基準は単純で、その作品について「なぜこうしたか」を3分説明できるかどうかです。説明できない作品は、面接で聞かれたときに沈黙が生まれます。説明できないものは外す。これだけで全体の密度が上がります。

1作品あたりに必ず書く6項目

ここが本題です。未経験のポートフォリオで最も差がつくのは、画像の下に何が書いてあるかです。1作品につき、最低でも次の6項目を書いてください。

項目 書く内容 書かないとどう見えるか
1. 課題・目的 この制作物が解決しようとしている問題。「新規の問い合わせが少ない」「商品の魅力が伝わっていない」など 目的なしに作った練習作に見える
2. ターゲット 誰に向けたものか。年代・立場・状況まで具体的に 「なんとなくおしゃれ」を狙っただけに見える
3. 担当範囲 企画・情報設計・デザイン・コーディング・撮影・原稿のうち、どこを自分がやったか 全部やったのか一部なのか判別できず、評価できない
4. 判断の理由 なぜその配色・レイアウト・フォントにしたのか。目的とターゲットからの導線 好みで作っただけに見える。ここが最重要
5. 制作期間 着手から完成まで何日/何時間かかったか 実務のスピード感が読めない
6. 使用ツール・技術 Figma、Photoshop、Illustrator、HTML/CSS、CMSなど 環境が合うか判断できない

4番の「判断の理由」だけ、少し補足します。ここで書くべきは「目的 → 判断 → その結果どうなるはずか」の3点セットです。たとえば「30代の共働き世帯に向けたクリニックのサイトなので、診療時間と予約ボタンをファーストビューに固定した。仕事帰りにスマートフォンで調べる想定のため、片手で押せる位置に置いた」。この書き方なら、目的とターゲットから判断が導かれていることが読み取れます。

逆に避けたいのが「明るく親しみやすい雰囲気にしました」だけで終わる説明です。形容詞だけの説明は、判断の理由になっていません。なぜ明るくする必要があったのか、明るくするために具体的に何をしたのか(彩度、余白、写真の選び方)まで書いて初めて説明になります。

文字量の目安としては、1作品あたり400〜800字程度です。長すぎると読まれず、短すぎると判断材料になりません。読み手が数分で判断することを思い出してください。結論を先に、理由を後に。本文の書き方と同じです。

自主制作(架空案件)と実案件で、書き方と手続きはどう変わるか

未経験の方のポートフォリオは、ほとんどが自主制作です。既存のお店やサービスを題材に、自分でリニューアル案を作る。架空のブランドを設定してサイトを作る。これ自体はまったく問題ありません。問題になるのは、自主制作を実案件のように見せることです。

まず絶対のルールとして、架空案件を実案件に見せかけない。これは技術の話ではなく、信用の話です。「クライアント:株式会社◯◯」と実在企業名を書いて、実際には依頼を受けていない。「納品済み」と書いて、実際には公開されていない。この種の表記は、面接で軽く掘られただけで崩れます。そして崩れたときに失うのは、その作品の評価ではなく、その人自身の信用です。

正しい書き方は単純で、冒頭に区分を明記するだけです。

区分 冒頭の表記例 書き方の重心 注意点
自主制作(架空の題材) 「自主制作/架空のブランドを設定」 設定した課題とターゲットを、自分で作ったものとして丁寧に説明する 設定が甘いと全部が甘く見える。業種の実情を調べてから設定する
自主制作(実在店舗のリニューアル案) 「自主制作/◯◯業のサイトを題材にしたリニューアル提案。先方への提案・納品はしていません」 現状の何が課題かの分析を厚く書く 実在の店名やロゴをそのまま使わない。特定できる形での批判も書かない
実案件(有償・無償問わず依頼を受けたもの) 「受託/◯◯様(掲載許諾取得済み)」 担当範囲と制約条件を正確に書く 掲載許諾が必須。次のセクションで詳述
学習課題・模写 原則として載せない 減点セクションで後述

実在店舗を題材にしたリニューアル案は、未経験者が現状分析力を示すのに有効な手段です。ただし2点だけ気をつけてください。ひとつは店名・ロゴ・写真をそのまま流用しないこと。もうひとつは現状のサイトを名指しで否定しないこと。「ここがダメ」ではなく「この目的に対しては、この形のほうが機能すると考えた」という書き方にします。実際の現場でも、既存の制作物には予算や社内事情といった背景があります。それを想像せずに断罪する書き方は、実務適性の面でマイナスに見られます。

実案件を載せるときの掲載許諾と素材のルール

友人のお店を手伝った、家族の会社のサイトを作った、無償で知人の名刺を作った。こうした実案件を持っている方もいます。これは強い材料ですが、掲載には必ず先方の許諾が必要です。

理由は3つあります。第一に、制作物の権利関係は契約や合意で決まっており、作った本人が自由に公開できるとは限らないためです。第二に、公開前のリニューアル案や社内資料が含まれていると、先方の情報が意図せず外に出ることになるためです。第三に、無償・友人間の仕事ほど書面がなく、認識のズレが起きやすいためです。

許諾を取るときは、口頭ではなくメールやメッセージなど文面が残る形で、次の4点を確認してください。

  • ポートフォリオ(就職・転職活動用の資料)に掲載してよいか
  • 掲載してよい範囲(画像のみか、社名を出してよいか、URLを載せてよいか)
  • 公開の形(Web上に公開するのか、面接時に見せるだけか)
  • 掲載をやめてほしくなったときの連絡先と対応

許諾が取れない場合、あるいは連絡が取りづらい場合は、載せないという判断が正解です。どうしても実績として伝えたいなら、社名も画像も出さず「飲食店のサイト制作を1件担当(先方の意向により画像掲載なし)」と文章だけ書き、面接で口頭説明する方法があります。無理に載せて後からトラブルになるより、はるかに安全です。

素材についても同じ考え方です。写真・フォント・イラスト・アイコンには、それぞれライセンスがあります。ライセンスを確認していない素材は使わない。無料素材でも、商用利用不可のものや、クレジット表記が条件のものがあります。学習中は「練習だから」と気にせず使ってしまいがちですが、ポートフォリオは公開物です。採用側にはライセンスに詳しい人が必ずいます。ここで引っかかると、デザイン以前の問題として扱われます。使用素材の出典を作品ページの末尾に書いておくと、確認済みであることが伝わって安心されます。

未経験がやりがちな減点パターン

ここまでが「何を積むか」の話でした。ここからは「何を落とすか」です。積み上げより先に、減点をゼロにするほうが早く効きます。一般論として、次のパターンは避けたほうが無難です。

減点パターン なぜ減点なのか どう直すか
模写・トレース作品をそのまま載せる 作れることの証明にならず、権利上も危うい。既存デザインの再現は「判断」を含まない 学習用と割り切って外す。載せるなら「模写課題」と明記し、自分なりの改変と意図を必ず添える
使用素材のライセンスが不明 公開物としてリスクがある。確認する習慣がないと見られる 出典を明記。不明なものは差し替える
リンク切れ・画像切れ 公開前の最終確認をしない人だと判断される。実務では致命的 提出前に全リンクを踏む。別ブラウザ・別端末でも確認する
スマートフォンで崩れる 閲覧の多くはスマートフォン。採用担当も移動中に見る 実機で確認。少なくとも375px幅と正方形に近い画面幅で崩れないこと
説明が「頑張りました」だけ 判断材料がゼロになる。最も多い失敗 前述の6項目を書く
担当範囲があいまい チーム制作やスクール課題で、どこまで自分の仕事か読めない 「デザインのみ担当/コーディングは他メンバー」と正確に書く
読み込みが極端に遅い 画像を圧縮せず載せているケース。技術的な配慮が足りないと見られる 画像を圧縮する。表示速度も評価対象だと考える
誤字脱字・日本語の乱れ 制作物の文字を扱う仕事なので、直接的にマイナス 時間を置いて読み返す。他人にも読んでもらう
連絡先が書かれていない 興味を持たれても連絡できない メールアドレスを1カ所に明記する
作品数が多すぎて焦点がない 何ができる人か読み取れない 3〜5点に絞る

この表のうち、リンク切れ・スマートフォン崩れ・誤字は作品の質と無関係に落ちる減点です。作品を磨くより先に、ここを全部つぶすほうが投資対効果は高くなります。提出前チェックリストとして手元に置いておくとよいでしょう。

作る手段の比較:自作サイト/ノーコード/PDF/サービス

ポートフォリオをどの形で作るか。手段は大きく4つあります。どれが正解ということはなく、応募先と自分の状況で選びます。ここではサービスの実名で優劣を断定せず、軸で比較します。

Webサイトとして自作 ノーコードツール PDF SNS・ポートフォリオ投稿サービス
制作にかかる時間 長い。設計・実装・公開まで必要 短い。テンプレートから始められる 短い。デザインツールで完結する 最も短い。投稿するだけ
コーディング力の証明 できる。サイト自体が作品になる できない できない できない
レイアウトの自由度 高い 中。テンプレートの範囲に寄る 高い。紙面として自由 低い。枠が決まっている
採用側の閲覧しやすさ URLを送れる。スマートフォンでも見られる URLを送れる 添付が必要。容量に注意 URLを送れる。ただし他の投稿も見える
更新のしやすさ やや手間 容易 都度作り直し 容易
説明文を厚く書けるか 書ける 書ける 書ける。むしろ書きやすい 書きにくい場合がある
維持コスト ドメイン・サーバー費がかかる 無料枠と有料枠がある かからない 多くは無料
向いている人 コーディングも含めて応募したい人 デザイン職に絞って応募する人 面接時に紙・画面で説明したい人 まず露出を増やしたい人

実務的には、「URLで渡せるもの1つ+PDF1つ」の二本立てにしておくと応募のたびに困りません。求人によっては「PDFで提出」「応募フォームにURLを入力」と指定が分かれるためです。中身は同じでよいので、出し方だけ二通り用意しておきます。

コーディングも含めて仕事にしたい方は、ポートフォリオサイト自体を自作するのが最も分かりやすい証明になります。ただしサイトの実装に時間を取られて、肝心の作品と説明文が薄くなるのはよくある失敗です。優先順位は、作品と説明文が先、器は後です。

千葉から動くときの現実:都内を見るか、県内で探すか

ポートフォリオが仕上がってきたら、次は「どこに出すか」です。千葉在住の方の場合、都内の求人を見るか、県内で探すかで、ポートフォリオの重心も少し変わります。都内の制作会社が多い環境ではデザイン専業の求人も見つかりやすく、千葉県内では事業会社の中で制作から更新まで幅広く担当する求人の比率が上がる傾向があります。

ここは記事の主題から外れるので深追いしません。求人の探し方と地域の事情は千葉県のデザイン・Web系求人の探し方に、転職活動の進め方全体は千葉で未経験からWeb業界に転職する完全ガイドにまとめてあります。ポートフォリオの1点目を応募先に合わせて差し替えるという話を前に書きましたが、その差し替えの判断材料はこの2本にあります。

半年でポートフォリオまで持っていく学習計画

最後に、時間の使い方です。まず前提として、半年で一人前にはなりません。半年で到達できるのは「未経験可の求人に応募できる状態」であって、独り立ちして案件を回せる状態ではありません。ここを取り違えると、半年後に自分を過小評価して動けなくなります。半年は入口を作る期間です。

そのうえで、半年をどう配分するか。一般的な進め方は次のようになります。

時期 やること この時期の成果物
1〜2ヶ月目 ツールの操作(Photoshop/Illustrator/Figma)、デザインの基礎(余白・文字組み・配色) バナー、小さめのグラフィック。数をこなす
3ヶ月目 HTML/CSSの基礎、レスポンシブ対応の考え方 1ページのLPを設計から実装まで通す
4ヶ月目 情報設計、サイト全体の構成。ターゲット設定と課題設定の練習 複数ページのサイト1本(主軸になる作品)
5ヶ月目 作品の説明文を書く。6項目を全作品分そろえる。他人に見てもらって直す 説明文つきの作品3〜5点
6ヶ月目 ポートフォリオの器を作る。リンク・表示速度・スマートフォン表示を確認。応募開始 URLとPDFの二本立て

この配分で注意したいのは、5ヶ月目の「説明文を書く」に丸1ヶ月を割いている点です。多くの方はここを最後の数日で片付けようとして、結果的に「頑張りました」だけの説明文になります。この記事で繰り返し書いてきたとおり、未経験で差がつくのは説明文です。作品を1点増やすより、既存3点の説明文を書き直すほうが通過率は上がります。

学習期間と費用の目安については学習期間と費用の目安に、未経験からの学習の順番については未経験から始めるロードマップにまとめています。そもそもWebデザイナーという職種の輪郭を確かめたい方はWebデザイナーとはから読んでみてください。

スクールを使わなくていい人/向かないケース

ここまで読んで「独学でいけそうだ」と思った方は、独学で問題ありません。スクールが必要かどうかは、次の条件で判断できます。

独学で進められる人。学習の順番を自分で組み立てられ、詰まったときに検索と公式ドキュメントで解決でき、締め切りがなくても手が動く人です。この3つがそろっているなら、教材費だけで進められます。独学の弱点は「自分の作品のどこが弱いか自分では分からない」点なので、作品を見てもらえる相手を別途確保できるなら、さらに埋まります。

公共職業訓練(ハローワーク)が合う人。千葉県内でもWeb・デザイン系の職業訓練が実施されることがあります。受講料が無料または低額(テキスト代等は自己負担)で、条件を満たせば給付を受けながら通える場合があるのが最大の利点です。一方で、開講時期とコース内容が募集ごとに決まっており、選考があり、平日日中の通学が前提になることが多い、という制約があります。働きながらは難しいが時間はある、という方には有力な選択肢です。違いは千葉の職業訓練との違いに整理しています。制度の内容は年度で変わるため、最新の募集要項はハローワークの公式情報で確認してください。

教育訓練給付制度を使いたい人。2026年9月時点でも、厚生労働大臣が指定した講座を修了すると受講費用の一部が支給される制度が運用されています。ただし対象講座は指定されたものに限られ、支給割合や上限、雇用保険の加入期間などの支給要件は制度改正で変わります。金額や要件をこの記事の情報だけで判断せず、必ず厚生労働省とハローワークの公式情報で最新の内容を確認してください。また、検討している講座が指定講座かどうかは、その学校に直接確認するのが確実です。

逆に、次のような方はスクールを検討する価値があります。半年という期限を切って動きたい/作った作品を第三者に見てもらって直したい/学習の順番を自分で組む時間がない/一人だと手が止まる。スクールで買っているのは知識そのものではなく、順番と締め切りと、見てもらえる相手です。知識だけなら書籍と無料教材でも手に入ります。

デジタルハリウッドSTUDIO千葉での進め方

デジタルハリウッドSTUDIO千葉 by lanitech(運営:lanitech合同会社)は、千葉県千葉市中央区富士見にある加盟校です。千葉駅から歩ける距離にあり、開館時間は平日11:00〜21:00、土・日11:00〜18:00、月曜・祝日は休館です。映像教材で学び、教室で手を動かして質問する形を取っているため、作った作品を人に見てもらう機会を作りやすい環境です。

コースと期間・受講料は次のとおりです(すべて税込)。

コース 期間 受講料(税込)
Webデザイナー専攻 6ヶ月 572,000円
Webデザイナー専攻 主婦・ママクラス キャリアデザインプログラム 6ヶ月 423,500円
同 就職・転職パック 10ヶ月 544,500円
同 強化パック 10ヶ月 686,400円
グラフィックデザイン講座 4ヶ月 319,000円
動画クリエイター専攻 4ヶ月 445,500円
動画ディレクター専攻 3ヶ月 385,000円

受講料は、給付金で最大80%が戻る場合があります

デジタルハリウッドの一部の講座は、経済産業省の「第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)」に認定されています。支給要件を満たして所定の手続きをし、講座を修了すると、厚生労働省の専門実践教育訓練給付金として教育訓練経費の最大80%(上限640,000円)が支給されます。

対象コース 定価(税込) 実質料金(最大80%の給付を受けた場合)
Webデザイナー専攻 572,000円 220,000円
Webデザイナー専攻 主婦・ママクラス キャリアデザインプログラム 423,500円 190,300円
動画クリエイター専攻 445,500円 181,500円
グラフィックデザイン講座 319,000円 143,000円

⚠ 動画ディレクター専攻と Claude Code × Designer Bootcamp は、この制度の対象ではありません。給付の対象になるのは入学金と授業料で、設備・教材費やソフトウェアの購入費は含まれません。また、雇用保険の被保険者である(あった)ことなどの支給要件があり、受講開始の2週間前までにハローワークでの手続きが必要です。ご自身が対象になるかは、住民票のある地域を管轄するハローワークで必ず確認してください。対象講座・支給要件・申請の流れはReスキル講座と給付金のページにまとめています。

受講料以外に、Adobe Creative Cloud とパソコンの費用が別途かかります。これらは条件によって変わるため、金額はここに書きません。総額でいくらになるかは説明会で個別に確認してください。各コースの詳細はコース一覧を、どの専攻を選ぶかの判断軸は5つの専攻はどう違うのかをご覧ください。

進路の実績としては、就職・転職実績は90.2%です※デジタルハリウッドSTUDIO千葉・松山 2024年度修了者51名のうち、修了後に就職または転職・業務継続に至った方46名(自社調査/2026年8月時点)。この数字は結果であって、通えば同じ結果になることを約束するものではありません。判断材料のひとつとして、この記事に書いた「自分は独学で進められるか」の問いと合わせて考えてください。

通学の負担感を先に見ておきたい方は教室と設備を、スクール全般の選び方はスクール選びで見るべき5つのことを参考にしてください。

まとめ:今日からできる3つの手順

未経験のWebデザイナー ポートフォリオの作り方を、採用側の判断基準から整理してきました。要点を3つに絞ります。

  1. 点数を3〜5点に絞り、一番強い1点を先頭に置く。迷う作品は外す。判断基準は「なぜこうしたかを3分説明できるか」
  2. 全作品に6項目(課題・ターゲット・担当範囲・判断の理由・制作期間・使用ツール)を書く。作品を1点増やすより効きます
  3. 減点をゼロにする。リンク切れ、スマートフォン崩れ、素材のライセンス、誤字。作品の質と無関係に落ちる要因を先につぶす

そして、架空案件を実案件に見せかけないこと、実案件は必ず掲載許諾を取ること。この2つは技術ではなく信用の問題なので、例外なく守ってください。

自分のポートフォリオが今どの段階にあるのか、何から直せばいいのか。ここを一人で判断するのが難しいと感じたら、無料説明会で相談してみてください。学習の順番、半年の使い方、費用の総額まで具体的にお話しします。説明会で何を話すのかは無料説明会では何を話すのかにまとめてあります。

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