グラフィック
千葉県香取市様|合併20周年記念の名刺デザイン
千葉県香取市様の、合併20周年を記念した名刺のデザインです。市長・市役所職員の方が使う名刺を、期間限定デザインにリニューアルする企画で、学内コンペとして実施しました。

協定から続く関係のなかの一件
香取市様とは、デジタルを活用したひとづくり・まちづくりに関する連携協定を結んでいます。市政20周年ロゴマークの審査員を務めたことがきっかけで、名刺デザインのご相談をいただきました。
香取市様とはこれまでにも、記念品のタオルハンカチ、乗合バスのロゴ、広報誌の誌面制作、自治体の広報担当者向けデザイン研修などをご一緒しています。
名刺は、いちばん小さい広報物
名刺は91×55mm。この面積で、職員の方が1年間、外部の人と会うたびに渡し続けます。配布枚数でいえば、市がつくるどの広報物より多く人の手に渡る可能性がある。 そう考えると、これは小さな紙ではなく、いちばん回数の多い広報物です。
表と裏の役割を分ける
提案の多くが、同じ結論に着地しました。表は徹底的にシンプルに、裏に香取市を凝縮する。 渡す相手は住民の方、民間企業、他の自治体と幅広い。表面で情報を主張しすぎると、仕事の名刺として使いにくくなります。
採用案では、表面は白地に部署名と氏名、そこに20周年ロゴを小さく添えるだけ。裏面に、20周年のロゴと市の風景写真、市の花をあしらったビジュアルを置いています。受け取った人が裏返したときに、はじめて香取市の話が始まる構成です。
モチーフの選び方
- 利根川 — 3本の波線に市章のカラーをあて、川と市のアイデンティティを同じ形で表す案
- 水郷おみがわ花火大会 — 20年目の節目を、花火の「祝砲」になぞらえた案。「夜空に咲く、20年目の感謝と未来への輝き」というコピーを添え、書体はヒラギノ明朝で組んでいる
- 特産品と観光地 — 裏面に市の資源を並べ、話のきっかけそのものを名刺に載せる案
いずれも、「20周年だから20を大きく書く」に逃げていないのがポイントです。数字ではなく、20年で積み上がったものを絵にする方向で揃いました。
記念品のタオルハンカチ

名刺より前に、記念品として配布するタオルハンカチのデザインコンペも実施しています。17案のなかから選ばれたのは、市の特産品や観光地など、香取にゆかりのあるものをモチーフに描いた案でした。カラーパターンの提案まで行い、最終的に青色のデザインが採用されています。
布に載せるデザインは、紙とは条件が違います。細い線は織りに沈み、色は洗うたびに落ちる。 それでも成立する強さの絵柄を選ぶ必要がありました。
納品後にも仕事がある
採用された案は庁内で運用され、各自が印刷して使います。そのため納品後に、住所表記の有無、ロゴの有無、QRコードの有無といった運用上のバリエーションを追加制作しました。実務で使われるデザインは、1枚出して終わりにならない。ここも受講生が対応しています。
受講生の関わり方
学内コンペ形式で、STUDIO千葉・松山・柏の受講生と卒業生が参加しました。最終提出まで残った案は9名分。コンセプトシートで「目的→コンセプト→キーワード→モチーフ→デザイン」の順に説明する形式をとっており、見た目だけでなく、なぜそうしたかを言葉にする訓練になっています。ヒアリング会から現地での発表、納品まで一連のプロセスを通しました。複数名の案が採用されています。
関連リンク
このページについて:成果物の写真は当校の制作記録によります。個々のデザイン案の採用状況は市の運用によります。契約条件・費用は掲載していません。
参考:https://school.dhw.co.jp/school/chiba/blog/clientwork_2025.html
