パッケージ/グラフィック
茨城県河内町様|町制30周年記念ビール・日本酒のラベルデザイン
茨城県河内町様の特産品開発プロジェクトとして、河内町産コシヒカリを使ったクラフトビールと日本酒のラベルをデザインしました。受講生でデザイナーチームを編成し、打ち合わせを重ねながら提案から納品まで担当しています。

「米で作ったビール」を、米の絵で語らない
原料は河内町のコシヒカリです。素直にやるなら、稲穂の写真を貼るか、田園風景を載せる。ただしそれをやると、「地方の物産品」の棚から出られなくなります。
採用したのは、稲穂を放射状に組んだ図案です。中心から穂が広がる形は、稲であると同時に、日の出にも、乾杯の泡にも見える。由来を説明しなくても、澄んだ印象だけが先に届く形にしています。ラベル上部には「KOSHIHIKARI」の欧文を小さく置き、素性は読める人に読ませる。主張はしません。
色は2色に絞った
白地に、濃い藍と淡い水色。3色目を入れていません。 瓶に貼ると、ガラスの茶色や緑が3色目として必ず入ってくるからです。ラベル単体で美しく見える配色と、瓶に貼って美しく見える配色は違います。
下部には水面のような横帯を置き、その上に「美味しいお米の恵み」というコピーを載せました。利根川に挟まれた土地であることを、絵ではなく面の形で言っています。
加飾に頼らない
記念商品のラベルは、金や箔押しに寄りがちです。ここでは使いませんでした。装飾で格を上げるのではなく、余白と図形だけで成立させる。 棚に並んだときに他と違って見えるのは、結局そちらです。
ねらいは「自分へのご褒美」の棚
コンセプトとして置いたのは、「特別な日の贈り物」ではなく「日常を彩る自分へのご褒美」です。年に一度の記念品ではなく、道の駅で目に入って手が伸びるもの。若い層にも手に取ってもらえる表現、というのが制作方針でした。売れる場所と売れる回数が変わるので、これはデザインの前提を変える判断です。
日本酒のパッケージ
日本酒側も同じトーンで、シンプルな仕様にしています。ビールと日本酒で見た目が揃っていること自体が、町の商品であることを伝える手段になります。個々の商品を強くするより、並んだときのまとまりを優先しました。
作ってからが本番だった
ビールラベルは短納期のなかで制作から印刷までを通し、日本酒パッケージも修正・納品まで一貫して担当しました。ラベルは印刷して貼れば終わりではなく、追加製造が決まれば増刷が要る。校了データの管理と増刷時の修正対応まで含めて、受講生が経験しています。
関連リンク
このページについて:成果物の写真は当校の制作記録によります。製造数量・費用は掲載していません。
参考:https://school.dhw.co.jp/school/chiba/blog/clientwork_2025.html
