動画/グラフィック/写真/ワークショップ
愛媛オレンジバイキングス様|ブーストプロジェクト
愛媛県を拠点とするプロバスケットボールクラブ、愛媛オレンジバイキングス様との連携プロジェクトです。Tシャツ・新聞広告・ショート動画・写真の4部門でクリエイティブコンテストを開催し、採用作品は実際に商品化・掲載されました。

「応援グッズ」から「日常着」へ
Tシャツデザインコンテストのテーマは「日常使いしたくなるバイクスTシャツ」でした。
スポーツクラブのグッズは、放っておくと「試合の日に着るもの」になります。チームカラーとロゴを大きく入れれば応援には最適ですが、そのぶん試合以外の日には着られない。着る日数が増えなければ、街でクラブを見かける回数も増えない。 課題をここに置いたのが、このテーマ設定です。
応募は1人最大3案。審査は試合会場での来場者投票とWEB投票の二本立てで行い、3案が採用されました。採用作品は2026年2月14〜15日に松山市総合コミュニティセンターで公式グッズとして販売されています。公開投票には400近い票が集まり、ブースターの方々も多く参加してくださいました。
4部門、それぞれ出口が違う
| 部門 | 採用作品の行き先 |
|---|---|
| Tシャツデザイン | 公式グッズとして商品化・販売 |
| 新聞紙面広告 | 愛媛新聞に掲載 |
| ショート動画 | クラブ公式SNSで発信(2026年4月) |
| 写真 | コンビニプリントとして全国販売(2026年4月) |
同じクラブを題材にしながら、媒体ごとに設計がまったく変わります。新聞は紙面の階調のなかで一瞬の視認性を作る仕事、ショート動画は最初の1秒で指を止める仕事、写真は1枚で試合の熱を封じ込める仕事。 Tシャツにいたっては、人が着て動くので、平面のデザインが胸の丸みでどう歪むかまで考えることになります。
「どの媒体が自分に向いているか」を、実物を出しながら確かめられる。これがこの企画の設計です。
アリーナビジョンで流すCM
当校を運営する lanitech合同会社 はクラブのゴールドスポンサーとして、ホームアリーナである松山市総合コミュニティセンター 総合体育館の大型アリーナビジョンにCMを出しています。枠を買うだけでなく、そこで流す映像も自分たちで作っているのがこの取り組みの特徴です。
15秒という制約
1本目は、リスキリング支援を伝える15秒のCMです。
15秒は、凝った演出が入る尺ではありません。試合会場のビジョンとなればなおさらで、観客はコートを見ています。目を上げてくれた数秒で伝わらなければ、その日はもう伝わらない。
そこで構成を3つに割り切りました。0〜4秒で呼びかけ、4〜10秒で伝えるべき要素を画面上に並べ、10〜14秒で「好きを仕事に」に着地する。凝らないことを最初に決めるのが、この尺でのいちばん重要な判断でした。
36秒のこども食堂CM
2本目は、ワークショップから生まれた「まちまるごと ばいくすこども食堂」を知ってもらうための36秒の実写CMです。絵コンテとビデオコンテを起こしてから撮影に入りました。
構成は反復で組んでいます。前半で、親子が店に入り、食事をして、おかわりをして、バスケの練習に向かう。中盤で、その子がプロになってシュートを決める。後半で、選手になった本人が前半とまったく同じ場面をもう一度たどる。同じ絵を2回見せることで、「食べさせてもらった側が、食べさせる側になる」という循環を、セリフなしで伝えています。
最後にテロップで「食で未来に繋いでいく」と加盟店・協賛の募集を出す。感情で運んで、最後の数秒だけを告知に使う配分です。
ビジョンの映像はシーズン途中で差し替えられます。 期間を区切って複数の作品を流すこともできるので、受講生の作品を実際の試合会場で放映する枠として使えるのが、この取り組みのいちばん大きいところです。
ワークショップ全3回 ─ 作るのではなく、設計する
「食で繋がるバイクスの輪」をテーマに、全3回のワークショップを開催しました。地域課題を深掘りし、「誰に、どう伝えるか」を参加者と一緒に設計する回です。議論の内容はグラフィックレコードで可視化しました。
ここでのアウトプットは、チラシでも動画でもありません。仕組みそのものです。成果は、地域の飲食店を活用した子ども食堂「まちまるごと ばいくすこども食堂」として結実し、2026年4月1日にサービスを開始しました。
チーム構成
デザイナー、映像クリエイター、フォトグラファー、ファシリテーター。1人で全部やるのではなく、役割を分けて1つのクラブに向き合う形で進めました。制作物を作る人と、場を運営する人が同じチームにいることが、こども食堂という着地につながっています。
単発で終わらせない
この案件がほかと違うのは、制作物の納品で終わっていない点です。Tシャツは商品として売り場に残り、こども食堂は仕組みとして地域に残る。クリエイティブが、その場限りの表現ではなく継続する仕組みになったケースです。
関連リンク
このページについて:企画・制作はデジタルハリウッドSTUDIO千葉・松山(lanitech合同会社)が担当しました。契約条件・費用は掲載していません。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000131259.html
