研修/ワークショップ
一般社団法人Study Base様|小学生向け 3Dデジタル工作教室
千葉県茂原市の学習塾・フリースクール「StudyBase」(一般社団法人Study Base様)のサマースクールのなかで実施した、3Dデジタル工作教室です。参加は小学生のみなさん。当校の動画トレーナーが講師を務めました。

1|「一人ひとりに寄り添う学びの場」に、3Dを持ち込む
StudyBase様は、子どもたちの「好き」や「得意」を伸ばすことを大切にされている学習塾&フリースクールです。運営されているご夫婦はお二人とも元教師で、うちお一人は当校の卒業生(Webデザイン専攻)でもあります。
だからこのご依頼は、外部講師の派遣というより「デジタルで表現する側の視点を、学びの場に足す」という設計になりました。乗り物の設計からアニメ映画の制作まで、3Dはすでに身の回りのあらゆる場面で使われています。それを小学生が一日で一周できる形に落とすのが、この企画の課題でした。


2|「描く」「作る」「見る」の3ステップに分けた
プログラムの骨格は、この3つです。ソフトの操作説明から始めない、というのがいちばんの判断でした。
STEP 1:手書きで設計図を描く

最初にやったのは、作りたいモノを様々な方向から観察することです。
カドは丸い? 全体の大きさは? 表面の手触りは?
事前によく見ておくことで、3D制作にスムーズに入れます。これは子ども向けの導入というだけではありません。立体を作るときに必要なのは、ソフトの知識ではなく観察の解像度である ── デザインの実務でも、そのまま通じる順番です。じっくり見ながら設計図を描き、作品のイメージを固めていきました。
STEP 2:3Dソフトでモデリングする

使ったのは「TinkerCAD」。操作が直感的で覚えやすく、しかも無料です。3D入門にはこれが最適でした。
教室でだけ使える有償ソフトを教えると、その日は成立しても、帰った子どもが続けられません。家に帰ってから、自分で続けられる道具を選ぶ。 これは意図的な選定です。

3Dモデリングは、ソフト上で立体物を作ることです。ノートに描く絵は平らですが、モデリングでは縦・横・奥行きの概念のうえで形を作ります。丸や四角形を変形させたり、移動・回転させたり、色をつけたり。パソコンの中で粘土や積み木を扱うような感覚だと説明しました。
最初は難しそうに見えても、少しずつ操作に慣れてくると「もっとこうしたい!」「色を変えてみよう!」と工夫する姿が出てきます。家・お城・車など、思い思いの好きなものを作っていました。
STEP 3:目の前で出力を見る

会場に3Dプリンターを持ち込み、実際にプリントするところを目の前で見てもらいました。
少しずつ層が重なって立体になっていく様子に、みなさん興味津々。「本当にできてる!」と歓声が上がりました。
ここがこの企画の要です。画面の中で作ったデータが、手に取れるモノになる。「自分のアイデアが物理的に存在した」という体験は、完成品を渡されるだけでは絶対に起きません。だから、出力を待つ時間ごとプログラムに入れました。

3|成果

初めての3Dモデリングでしたが、生徒のみなさんに楽しんでいただき、大盛況のイベントとなりました。3D制作を通して「アイデアを形にするおもしろさ」を全身で感じてもらえた回です。
この日の経験が「もっと作ってみたい!」「将来はこんなものを作りたい!」という気持ちを育て、ものづくりの世界へとつながる第一歩になれば ── というのが、当校としての狙いでした。
実施内容
- プログラム設計(「描く」「作る」「見る」の3ステップ)
- 講師派遣(当校 動画トレーナー)
- 機材の持ち込み・セットアップ(PC/3Dプリンター)
- 手書き設計図ワーク → TinkerCADによるモデリング → 3Dプリンター出力見学
関連リンク
このページについて:実施内容と当日の様子は当校の実施記録によります。契約条件・費用は掲載していません。
参考:https://school.dhw.co.jp/school/chiba/blog/Studybase_event_20250729_1.html
