lanitech ACADEMY オリジナル
地域のみらい講座

- 受講期間
- 1泊2日(開講時期は準備中)
- こんな方に
- Web・デザインを学んだ方 地域で仕事をつくりたい方 自治体・地域事業者
地域のみらい講座は、地域に実際に入り、そこで暮らす人・働く人と対話しながら、企画からプロトタイプまでをつくりあげる実践型の講座です。教室で課題をこなすのではなく、本物の事業者・自治体に提案し、その場でフィードバックを受けるところまでを2日間で行います。
開講に先立ち、2025年11月に愛媛県内子町でプログラムを実施しました。このページに書いてあるのは、そこで実際にやった内容です。

この講座でやること
ひとつの地域を舞台に、1泊2日で「歩く → 聴く → 考える → つくる → 提案する」を一周します。相手は実在の事業者と自治体です。だから、きれいにまとまった企画より、その人が明日から動ける企画かどうかが問われます。
- まちを歩き、住む人の視点で地域を見る
- 事業者に直接ヒアリングし、本当の課題を掘り出す
- チームで企画を立て、中間発表でフィードバックを受ける
- 企画書とプロトタイプに落とし込む
- 事業者と自治体の前で提案し、その場で講評を受ける
- 持ち帰る「次の90日のアクション」を決める
2日間の流れ
| プログラム | ねらい | |
|---|---|---|
| Day1 午前 | まち歩き(町並み保存地区の散策) | 「観光」と「日常」が重なる地域の空気を、住む人の視点で体感する |
| Day1 昼 | 地域おこし協力隊との昼食交流(郷土料理) | 会話のなかから、地域ならではの価値観と課題のヒントを拾う |
| Day1 午後 | 事業者ヒアリング | 「何が課題か」を本人の言葉から引き出す。ここが企画の起点になる |
| Day1 午後 | 地域資源の見学・体験(伝統産業、地場の文化) | 企画に使える素材を、知識ではなく手ざわりで仕入れる |
| Day1 夕 | チームでの企画検討・中間発表・フィードバック | 方向性を早い段階で固め、翌日の制作時間を確保する |
| Day1 夜 | 現地に宿泊・懇親 | 「泊まる」こと自体が翌日の視点になる |
| Day2 朝 | 朝食交流 | 宿泊者目線で、サービスの良さと足りなさを言語化する |
| Day2 午前 | 企画書制作・プロトタイプづくり | アイデアを、相手が判断できる形に落とす |
| Day2 午後 | 企画発表(事業者・自治体の担当者へ) | 本番。忌憚のないフィードバックを受ける |
| Day2 夕 | リフレクション/90日アクションの設定 | やりっぱなしにせず、続く形にして持ち帰る |
Day1|地域の魅力に触れ、課題の本質をつかむ
いきなり企画を考えません。まずは歩きます。町家の並び、職人の仕事、店の開き方、人の歩く速さ。「訪れる視点」ではなく「ここで暮らす人の視点」に立てるかどうかで、このあと出てくる企画の質が変わります。
昼は地域おこし協力隊のみなさんと郷土料理を囲みます。雑談のなかにこそ、資料には出てこない価値観と課題が混ざっています。

午後は事業者へのヒアリング。内子町での実施では、町並み保存地区のゲストハウスを運営する寺園さんから「この町と宿の魅力を、まだ十分に届けきれていない」という率直な言葉をいただきました。その一言を起点に、2チームに分かれて「どうすればこの町と宿の価値をより深く、広く伝えられるのか」を考えていきます。

企画を詰める前に、地域資源を見に行きます。内子町では、和紙の原料栽培と清流に支えられた紙漉き産業の歴史、五十崎地区の大凧合戦、天神産紙工場での紙漉き・ギルディング体験まで。手を動かして知った素材は、そのまま企画の中身になります。

初日の締めは中間発表です。ここで方向性を固めきることで、2日目を制作に使えます。
Day2|企画を形にし、地域へ届ける
宿に泊まった翌朝、朝食をとりながら「泊まった側」として気づいたことを出し合います。地元の食材の使われ方、置かれている雑貨、看板犬のいるロビー。前日にヒアリングで聞いた話と、自分が客として感じたことが、ここでつながります。

そのまま企画書とプロトタイプの制作へ。地域おこし協力隊や役場の方に途中で意見をもらいながら詰めていくので、独りよがりな提案になりません。

最後は本番の発表です。事業者と自治体の担当者を前に提案し、その場で講評をいただきます。良い点だけでなく、通らない理由もはっきり返ってきます。これが、この講座でいちばん効く時間です。

内子町での提案テーマ
「地域の外から人を呼ぶ」「地域と関わり続ける人を増やす」という2軸でチームを分け、それぞれ提案までを行いました。
| チーム | テーマ | 提案の切り口 |
|---|---|---|
| Aチーム | インバウンド × 観光DX | 観光体験の輸出。地域の文化体験を、外国人旅行者に届く形にする |
| Bチーム | 地域共創 × 関係人口 | 滞在と関係人口の循環づくり。一度きりの訪問で終わらせない仕組み |
舞台となる地域とテーマは、開催ごとに設計します。内子町のように宿泊・観光がテーマになることもあれば、産業、福祉、移住、一次産業がテーマになることもあります。
身につくこと
- 相手の言葉から課題を引き出すヒアリングの力
- 集めた情報を整理し、企画の軸を立てる力(デザイン思考)
- 短時間で形にするプロトタイプ力
- 意思決定者に判断してもらうための企画書とプレゼン
- 地域プロデュースの視点——課題を見つけ、その土地の魅力を活かし、人を巻き込んで形にする
- チームで動くときの役割の取り方
制作スキルそのものより、「つくったものを誰に、どう届けるか」を考える力が中心です。デザインやWebを学んだ方が、次に必要になる部分をここで補えます。
こんな方に
- Webやデザインを学んだあと、実際の仕事につなげたい方
- 言われたものをつくるだけでなく、企画から関わりたい方
- 地域の仕事、地域に関わる働き方に興味がある方
- 自分のまちで何かを始めたい方、地域おこし協力隊の方
- 地域と組んだ企画を社内で立てたい事業者・自治体の方
受講の形
Webデザイナー専攻などで制作スキルを身につけたあとに受ける、実践編としての位置づけで設計しています。単体での受講、自治体・企業単位での開催についてもご相談ください。
開講時期・受講料は現在準備中です。詳細が決まりしだい、このページとお知らせで公開します。関心をお持ちの方は説明会またはお問い合わせからご連絡ください。開催のご案内を優先してお送りします。
現地までの交通費・宿泊費は別途必要になります。
ここからは、STUDIO千葉でできること
デジタルハリウッドSTUDIO千葉は、lanitech合同会社が運営しています。愛媛県松山市のSTUDIO松山とあわせて、自治体・地域企業と組んだ人材育成やクリエイティブ支援に取り組んできました。この講座は、その現場でやってきたことを、そのまま学びの形にしたものです。
STUDIO千葉では、在学中に実際の案件に関わるクライアントワークの機会があります。地域のみらい講座で身につけた企画の視点は、そのまま実案件で使えます。まずは無料説明会で、いまの状況と目指したい方向をお聞かせください。
実施実績
2025年11月20日〜21日、愛媛県喜多郡内子町にて、愛媛県の補助金を活用し1泊2日のプログラムを実施しました。町並み保存地区のゲストハウス「Ted’s Guest house & Activity center」を拠点に、地域おこし協力隊・内子町役場・地域事業者のみなさまのご協力のもと、ヒアリングから企画発表までを行っています。

当日の様子は実施レポート(note)でご覧いただけます。

